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【40女の映画レビュー】『ジェイソン・ボーン』| 前3作への入れ込み具合によって意見が分かれそう。相変わらずの"ジミ派手"路線です。

2017/12/25

『ジェイソン・ボーン』が9年ぶりにスクリーンに帰ってきた!このシリーズの密かなファンである筆者は、公開後初のレディースデイを狙っていそいそと出かけてきました。

タイトルは主人公の名前そのまんまの『ジェイソン・ボーン』(原題も)。これまでの『ボーン・(ホニャララ)』のパターンとちがって、新たな始まりを予感させるシンプルなタイトルとなっています。

以後、あらすじや感想にネタバレを含みますので、まっさらな状態で観たい方はお読みにならないでくださいませ。
 

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『ジェイソン・ボーン』の映画情報・あらすじ(ネタバレあり)

映画情報

原題:Jason Bourne
製作年:2016年
製作国:アメリカ
上映時間:2時間03分
言語:英語
バイオレンスシーン:無くはないが、ぎょっとするようなシーンは無し
セクシャルシーン:ほぼ無し  


 

あらすじ

◆100文字deあらすじ◆

『アンダーグラウンドに潜伏して生きていたボーンだったが、元CIA諜報員ニッキーからもたらされた情報により、元CIA分析官の亡き父が自分を暗殺者に変えた極秘作戦に関わっていたことを知り、過去に引き戻される。』

 
◆もうちょっと詳しく(ネタバレあり)◆

前シリーズのラストで川に飛び込んだまま行方がわからなくなっていたボーンだったが、彼は生きていた。ギリシャ/アルバニア国境の街で、ファイターとして日々の糧を得ながら、暗い目をして。

そんなある日、過去の出来事でボーンを助けた元CIA諜報員・ニッキーが突如目の前に姿を現す。かつてCIAで秘密裏に進められ葬られた、人倫に反する作戦『ブラック・ブライヤー』の背後を探っていたニッキーは、CIAへのハッキングによってボーンの父が作戦の立案者であったことを知り、ボーンにその情報を渡そうとしたのだった。

ハッキングに気づき、ニッキーを追っていたCIAは、ボーンと接触したのを機にふたりとも抹殺しようとする。CIAの現長官はデューイ(トミー・リー・ジョーンズ)、ふたりを狙うCIAのスナイパー(ヴァンサン・カッセル)は、それぞれにボーンを消したい事情があった。ボーンの過去を直接知らない若い世代のデューイの部下ヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)は情報を統制し、現場を指揮する立場にある。

デモ隊と警察が激しく衝突し、騒然とするギリシャの街中をバイクで逃げまどうふたりだったが、CIAの地空双方からの追尾をかわせず、ニッキーは銃弾に倒れる。死の間際にニッキーから託されたカギを使ってロッカーを開けると、彼女の調査メモが見つかった。それを手掛かりに、父が作戦にどのように関与していたのか、父の死の何だったのか、再び探り始めるボーンだったが。。。

 

キャスト

◆役名:ジェイソン・ボーン=マット・デイモン
この人あってのボーン・シリーズ、のマット・デイモン。最後に見たのは… 火星ひとりぼっち?(『オデッセイ』でした。)

ボーン・シリーズ再始動に際して、前3部作をおさらい視聴したばかりなので、甘さの残るお顔立ちの残像を引きずったまま見た今作、『歳とった感』は否めませんでしたが、暗ーい過去を背負って何の希望もなく生きてる人物を演じているのだから、疲れて見えて当然なのかしら。。。

ともかく、前3作のように、見た目に『ムフっ』となることは…ありませんでした。この映画の宣伝で来日していた際、『デイモンとくまモン』のキャプションがつけられたくまモンとの2ショット写真はかわゆかった。


 
◆役名:ロバート・デューイ=トミー・リー・ジョーンズ
映画『逃亡者』(1993年)での連邦保安官補・サミュエル・ジェラード役のあまりのハマりぶりに衝撃を受けて以来、ずっと好きな役者さん。(ちなみにこの作品は、主役のハリソン・フォードを完全に食う存在感を見せた、彼の出世作。おススメです!)


一度見たら忘れられない、皺が深く刻まれたグワっ!としたお顔立ち、テキサスなまりな話し方、、、ワイルドな見た目の彼ですが、ハーバード出身の才人でもあります。今作での彼は、キャラクターがいまひとつ立っていなかったせいか、なんとなく不完全燃焼に思えました。御年70歳の親日家。まだまだ頑張ってほしいなあ。。。
 


◆役名:アセット(コードネーム)=ヴァンサン・カッセル
フランス人俳優ですが(だからVincent="ヴィンセント"でなく"ヴァンサン"と表記されてるんですね)、ハリウッドのブロックバスター映画『オーシャンズ12/13』や『ブラック・スワン』などにも出演。こちらも一度見たら忘れられない、かなりクセのある風貌をお持ちです。

アブナい人なのか?ちょっとイケてる風にとらえるべきか?よくわからない見た目が、演じる役柄に存在感を与えている、とも言えます。今作でも、恨みを抱いたスナイパー役をいやらしく演じています。
身体中から色香を発しまくっている美しき熟女モニカ・ベルッチとかつて結婚していて、娘さんが二人いらっしゃるんだとか。意外なカップルだわ…
 


◆役名:ヘザー・リー=アリシア・ヴィキャンデル("ヴィカンダー"と表記の場合もあり)
ノーマークだったこの方は、スウェーデン出身の28歳(公開時)。主な出演作に『エクス・マキナ』『リリーのすべて』があるそうですが、筆者はどちらも見のがしています… 

彼女のフィルモグラフィをスクロールダウンすると2018年に『Tomb Raider』の記載が。これまでアンジェリーナ・ジョリーが演じてきた"ララ・クロフト"役を引き継ぐのはこの人なのね!確かに"可愛いだけでなく、知性とキレの良さを兼ね備えるしなやかな女性"にキャスティングしたくなる女優さんです。プロを目指すほど本格的にバレエをやっていたというエピソードも、筆者にとっては興味を引くところ。


今作では、口角を一度も上げず笑顔ゼロ、ずっと眉間にシワを寄せ、胸に一物ありげな若手CIA官僚を演じています。オリエンタルなお顔立ちと知性が感じられる表情、しなやかなスタイルが魅力的。ほとんど似合わないスーツ姿での登場ですが、ラスベガスに移動する飛行機内でのグレーのケーブル編みセーター×白クルーネックTシャツのぞかせスタイルがよく似合っていて、真似したくなりました。

 

筆者の感想(ネタバレあり)

>>"9年ぶり"の再始動に製作陣の苦労が見え隠れ

ボーン・シリーズの固定ファンと新たな視聴者、双方のニーズを満たそうとした努力が垣間見える今作。

アクション映画のカテゴリにありながら、登場人物にべらべらしゃべらせ過ぎず行動を追った映像でストーリーを語る手法や、極端な引き&寄り&スローモーションなどあざとさを排除したシブい演出、、、前3作で一貫して守ってきた世界観を踏襲しようとしすぎた感は否めませんが、固定ファンにとっては新規視聴者ウケ狙いでおかしな方向にベクトル変更されるよりはよかった、といったところではないでしょうか。

それが期待通りと言えば期待通り。返せば、期待以上のエキサイトメントをもたらしてくれなかった要因なのかもしれません。

 

 

>>トミー・リーは好きだけど

誰か集客力のある俳優さんをキャスティングしたかったんだろうなあ…と思われる、必然性を感じない配役でした。

ただでさえ無口なマット・デイモン演じるボーンですが、今作は前3作にも増して主役たるボーンがほとんどしゃべらないので、映画に活力を与えてくれるキャラクターが必要だったのか?など、観ながらいろいろ考えてしまいました。


(とはいえ、すっかり缶コーヒーのBOSSの人になっちゃったトミー・リーのお元気そうな姿が見られて嬉しかったけれど。)

 

 

>>ラスベガスでのカーチェイスシーンは圧巻

終盤のラスベガスでのカーチェイスシーンでは、禁断の"一般車両なぎ倒しまくり"をこれでもかと見せます。

視聴者配慮のため(であろうと思われる)、カーチェイスに歩行者や一般車両が巻き込まれるシーンはあまり見かけませんが、ここだけは好きにさせろと言わんばかりに、何か吹っ切れたように次々と一般車両をなぎ倒し吹っ飛ばす様は圧巻で手に汗握りました。

 

 

>>新たな始まりの序章に過ぎない

今作で新しく明かされた過去の出来事は限定的だし、ボーンの去り際も今後どうなるのか含みを持たせたものとなっていました。日本の配給会社が銘打っているとおり"新たな戦い"の始まりが今作であるなら、せめてあと1~2作は続くよね?と期待しています。。。

 

 

大人女子へのおススメ度:星2つ☆☆★★★

◆ストレス発散度: ☆☆★★★
◆トリハダ度:   ☆★★★★
◆彼氏・旦那・友達と一緒に観たい度: ☆★★★★

うっ、低め。筆者はボーン・シリーズが好きで予備知識もあり、すでに世界観に馴染んでいるので、それなりに楽しめましたが、『マット・デイモン割と好きなのよね、観に行ってみようかな?』という方に積極的におススメするかと言えば、首をかしげてしまいます。しっかり楽しみたい方は、前3作を観て予習してから映画館へ。シリーズとしてあと1~2作は続きそうなので、この機会に前3作を見ておいて損はないかと思います。

ざっとおさらいしたい方は、手前みそですがこちらの記事に前3部作の内容をまとめてありますので、ご一読ください。

 

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おしまいです。

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